今回は、ESG(環境:Environment 社会:Social ガバナンス:Governance)に取り組んでいくために、世界ではなく企業そのものに目を向けるべき理由について言及していきたい。
そもそもESGとは、企業が長期的に成長していくために必要な考え方のことを指す。
SDGsは世界レベルで課題に取り組んでいくものだが、ESGは"企業"を中心として考えていることを覚えておきたい。
そこで重要になるのが"人"になる。
ESGに取り組むのも、企業を長期的に繁栄させていくのも、SDGsに取り組んでいくのも全ては"人"から始まる。
昔から労働環境に関して様々な改革や声が挙げられてきたが、ESGという考えが普及してきたからこそ、改めて"人”に様々な投資をしていくべきではないか。
以下から、企業・人に目を向けるべき理由3つについて言及していきたい。
1つ目:企業の利益繁栄を助長になる
何かを達成したい時・目標にした時についスケールのデカい内容を掲げがちだが、本当に目を向けるべきは"人"であるべきだ。
企業の根本は"人"であり、その"人"に力を入れていかなければ、企業の利益繁栄には繋がらない。
残業、有給、育休、休日などの労働環境をホワイトかつクリアにしていくことで、従業員のモチベーション向上に繋がり、結果的に企業にも利益が還元される。
日本の美徳とされる我慢や努力ばかりに気を取られていると、企業の利益繁栄に繋がりにくいだろう。
経費削減等で無駄な出費を避けるのは当たり前だが、従業員に対しての出費を拒んでいると結果的に、企業自身にそれが返ってくることを忘れてはならない。
従業員のモチベーションや士気が低いと感じたら、企業の従業員に対する福利厚生等を見直すことで、改善される可能性がある。
2つ目:優れた人材を育成することで、長期繁栄が望める
今回のテーマであるESGは、企業が長期的繁栄していくための思考方法だ。
企業が長期的に繁栄していくためには、人の質も問われてくる。
業務に対してのやる気やモチベーションも重要ではあるが、仕事に対しての技術も人には問われる。
システムエンジニアでは、プログラミング言語が書けるだけでなく、開発者自身のアイデアが問われる。
営業においては、相手企業とのコミュニケーション、相手を引き込むセールス力が問われる。
これらの力は数をこなすことも重要だが、周囲の環境(育成環境)も忘れてはならない。研修や資格取得による報奨金などの配慮も必要だ。
優れた人材を育成し、自社に還元してもらうことで企業の質が向上し、利益繁栄にも繋がると言える。
3つ目:企業が生き残るため
自身のキャリア向上などを目指して転職をしたり、世界に羽ばたいて挑戦したりなど自社に留まってもらえない場合がある。
優秀な人材が流出するのは、企業にとって大きな痛手であり、なるべく避けたい。
企業が優秀な人材を育成しながら、彼らを他外に流出させないためには、企業自身の福利厚生や給料、職場環境等に気を使っていく必要がある。
現在でいえば、リモートワークができる環境にする、性別問わず育休の取りやすさなど、"人"に最大限の気遣いや配慮が必要になると言える。従業員に対しての配慮が為されていることで、いつまでもこの会社にいたい。
と思ってもらえるような会社にしていくことが、上の人間が取り組むべき課題とも言えるだろう。
今回は、世界ではなく企業・人に目を向けるべき理由について言及してきた。上記を見て分かるように、"人"に投資することは結果的に企業に繁栄されることが分かる。長期繁栄を望むのであれば、企業自体を成長させていくための根本的要因である"人"に力を入れた上で、ESGの思考法を取り入れて取り組んでいくべきだと言える。
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